エルサレム初日の朝はゆっくりめでスタート、9時起床。今回はヨガマット持参でなるべく毎朝少しずつでもやろうかと思ってまして、初日はミッション完了。
ホテルのイスラエル風朝食ビュッフェはトルコ風+地中海風といった感じで嬉しかった。白チーズにトマト、きゅうり、オリーブ、各種ペースト、サラダなどなど。馴染みのある食べ物たちに出会うと、それだけで結構親しみがわいてしまう・・中東諸国はオスマントルコ時代の影響が強いのでしょうね、あの時代の宮廷のトルコ料理が集大成で今に至っているので、当時の属領であった国々が同じようになるのも不思議はない。 まずはホテルのフロントで明日と明後日のEgged Toursのナザレ・ティべリア方面とカイザリヤ・アッコー方面への各1日バスツアーを予約。ホテルを移動せずして効率よく回ろうというわけです。 予約が完了したところで、いざエルサレム旧市街へ出発。初めての街なので多少どきどきして、ひとりで歩き回っても危なくないよねぇ・・と、フロントの女性に聞くと、全然大丈夫よ、気をつけていってらっしゃーいと地図をもらう。なぜか、一気に気が楽になる。 持論として、道に迷うことがあったとしても、とにかく自分の足で歩くと街と仲良くなりやすいので、今回ももれなく歩きましたよ。この街は大小の丘が本当に多い。旧市街付近にたどり着くまでにすでにUpDownを3回位繰り返した気がする。どうも近くまで来てるらしいのに、途中で道を間違えたらしいことに気づいて軌道修正すると、風車発見(写真ー上後方)、おおー眼下に旧市街、そして古そうだけど素敵な高級住宅街っぽい家並み。 偶然の発見だけど、イェミン・モシェ‐と呼ばれる19世紀終わりごろ、新市街に最初に作られた住宅地とか・・これだからふらふら歩きはやめられません。 歩き続けること1時間弱でやっとヤッフォ門に到着。 まずはダビデの塔へ。ファサエルの展望台に上って旧市街を一望に。金色に輝く岩のドームが正面に、その後ろがオリーブ山。素晴らしい眺め。ついに来たなぁと突然実感がわいてきました。 この塔の対角に位置するダビデの塔は、私も聖書物語でその話は覚えていますが、彼の忠臣ウリヤの妻ヴァテシバ(後にダビデの愛妾となる)の沐浴を見てしまったという話が聖書にあり、それがこの塔からだったという伝説に基づいてるそうです。 この塔内には、紀元前にはネブカドネザル王が侵略してきて云々から始まり、第一次大戦後に長らく統治下に置かれていたオスマントルコから開放されイギリスの干渉を受けて、その後独立・・といった具合に簡単な資料館があり、エルサレムの歴史もざっと勉強できてしまいます。 次はキリスト教徒の聖地の聖墳墓教会。これは入り口。 キリストが磔にされたゴルゴダの丘の跡地とされてるところに建てられたものと言われていて、教会内にはキリストの墓(写真)を始め、磔にされた十字架が建っていたと言われる場所、十字架から降ろされたキリストの聖骸に香油を塗ったと言われる大理石などなど、それはそれはたくさんのキリストゆかりの場所があり、当然のことながら中は巡礼ツアーの人々でいっぱい。人々はその各場所へ額をこすりつけ、接吻していて、そんな姿を眺めているだけで、普段ほぼ無宗教の私もとても敬虔な気持ちになり、胸がいっぱいになってしまった。切実な理由の有無はともかく、信仰というもののパワーを目の当たりにした感じ。 エルサレム旧市街の細い小道はほぼすべてがスーク。知らなかった・・イスラム諸国のスーク大好き症の私は、見ているだけで楽しくて、わくわくしちゃう。イスタンブールのグランバザールみたいにありとあらゆるものがある!ちょっとゴージャス系ベリーダンスのヒップスカーフも見つけてしまった!もう1枚買おうかなぁ。 途中で遅めのランチ、具たっぷりシュワルマ(=トルコのドネル)サンド。フムズ(ひよこ豆のペースト)、ポテト、紫キャベツのマリネ、ナス、ピクルスなどなど全部入り。25NIS(¥600)。美味しい!! そぞろ歩きしつつ、次なる目的地、かの有名な嘆きの壁へ。ここは入り口で必ずセキュリティチェックあります。向かって左手が男性、右手が女性と分かれています。みんな小さな紙に願い事を書いて岩の間にねじこんでました。なんだか悲痛な顔で祈り続けてる方や聖書を読む方もいて、壁への重い、歴史の深さを感じてしまった・・ 今日はどういうわけか軍人さんが大勢いてものものしかった。 岩のドームに行くつもりが、なんと13時半で終わり。やはり早起きすべきなのですね。 日曜日に行くぞ! 気を取り直して、オリーブ山へ。逆側からの旧市街の眺めが楽しみ。 まずは万国民の教会へ。ファサードのモザイクが美しい。 それから隣接しているキリストゆかりのゲッセマネの庭園。祈りのためにしばしイエスが訪れたとされる場所。8本のオリーブの古木は当時から受け継がれてるもので、数多の侵略を受けても蘇るエルサレムの象徴のように考える人もいるとか。ちょうど季節もよいので、お花の絨毯が古木たちを引き立ててました。 最後に主の泣かれた教会。イエスがエルサレムの滅亡を予言して涙したという伝説に基づいて1955年に建設された新しい教会。ここの前庭からはダビデの塔から見たのと逆側からの旧市街の眺めが素晴らしい。 おまけに教会の祭壇の十字架と背景のイスラムの聖地の金のドームが重なり合うのです。エルサレムの象徴のひとつ・・ 訪れるルートが同じだったのか、ポーランドから来たという老夫婦といくつかの場所で行き会いました。とにかく丘が多いので、ずっと歩いて回るのは私でも結構きつかったのに、決してタクシーを使わずに、イエスの時代そのままにゆっくりゆっくり歩を進める物静かなご夫婦。「自分の足で巡礼の旅に出たかったの・・」という奥様の言葉が忘れられません、寄り添って穏やかに微笑むご主人の方も。 世界の3大宗教の聖地であるが故に、侵略され復興を繰り返してきた街。想像どおり、いえ、それ以上に濃い街です。魅せられました・・
by kara_melek
| 2006-05-04 23:59
| 海外旅行
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