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モロッコで『バカヤロ~!!』ー心の叫びです、念のため

旅行中久々にかなりマジギレ沸点に達したので、こんなタイトルですみません。
感動話より先に勢いで書いてるってことは、余程キレたようです、私としたことが・・
でも、もうだいじょぶ。相手の手段さえよめれば、もう怖いものはない。
しかし、果たしてキレた私が短気で対処が下手くそなだけなのか??検証してみて下さい。
無視がご法度とか??
彼らはフランス語の「Sava!」と同じ挨拶感覚で「You are beautiful」とか「あなたきれい」とかそれしか知らないであろう日英語を使っているだけなので、そんなのは本気にするわけもないし、1度きっぱりお断りしてバーイ♪なのだが、問題はその後のあまりのしつこさ!!例えば普通なら、男側は断られたとしても、冗談だよ、本気にするなよ、というあそびの部分を残し、女側も冗談だと思ってたわ、と言える範囲で会話は美しく終わるはずが終わらないのだ。
ダイアナ元妃ではありませんが、「Leave me alone」とここまで思ったのは初めてかも。
万国共通で知らない人から話しかけられたらよいことはないのだ。
そして各話共通で思ったのは、1回はっきり拒絶した位では引かないことと、この方法で女が引っかかったことが果たしてあったのだろうか?ということ。
そうは言っても振り返って考えてみると、大前提としてモロッコの女性は一人旅などする人はいないので勘違いされやすいということもあるので、タクシーを使って帰る、とか、民営バスは極力使わない、とかすれば防げたことだな、とは思います。
ちなみに長袖にジーンズ等のいたって普通の服装で、肌を露出していたわけでもありません。

第1話  ついてくる男にご用心
初日マラケシュでの出来事。フナ広場で既に目を付けられていたのか、何を食べようかなぁと屋台を見て回っていると、最初は気のせいかと思うような巧妙さで何度か手を握るまでいかないけど、手を触ってくる若い男がいた。うわっ気色悪いと思って速攻入った屋台の夕食はいまいちだった。ここでまず『バカヤロ~!』
まさかずっと見ているわけはなかろうと安心しきって、その後21時頃にフナ広場を後にして、まだ人通りもかなりある大通りの歩道をホテルに歩いて戻る途中、どこからかまた同じ男が・・・あまりアラブ系の顔の人は区別がつかないのだけど、白いキャップと服装に見覚えがあった。適度な距離をおいて、まわりに人がいないときを狙って囁く様に英語で話しかけてくる。「綺麗だね」「どこから来たの?」「名前は?」「ひとり?」「結婚してるの?」「ちょっと話したいだけだから待って」「モロッコでボーイフレンド欲しくない?」ひたすら無視してると、これがどんどんエスカレートしてきて、「I know you are hot」(このhotは卑猥な意味です・・)やそれ以上の卑猥な本題に入ってきて、無視しようが小走りしようがとにかく実に1km以上もずっとずっとずっとつけてくる。『バカヤローーー!!!』心は沸点に達し、ムカつくを通り越してだんだん恐怖心がでてきたところで警察官発見。
「すみません、あの男がずっとついてくるんです。」と言ったのを察知して、男が不自然にUターンして後戻りしたのをその警察官も一瞥して、「心配しないで、大丈夫、もうつけられないよ。早く帰りなさい。」
ほっ その後は何事も無くホテルに無事に到着。
しかし、つけられたとわかった瞬間に、なぜすぐにタクシーに乗らなかったのか、自分でも不思議だ。タクシーに乗ってまでのチェースはなかっただろうに。だから余計にスキがあると思われたのかもしれない。冷静でないと人は判断を誤るものだ。

第2話  民営バスではご用心
エルフードからフェズに移動するのに、またまた民営バスを使うことになった。
貸切グランタクシー=定員6人の乗り合いタクシー(ノンストップで速いのでお金で時間を買う感じ、とは言っても値切れば距離にして400kmを¥10,000位!で走ってくれます、早い時間だったから帰路もお客様を乗せられる可能性ありの設定料金とは思う)という案もあったけど、まあ前日にかなり貸切グランタクシーを駆使していたこともあり、その日はフェズに着くのが目的ってくらいで急ぐ旅じゃなしと民営バス(こちらは料金¥1,500程)に再度トライしたのが不幸の始まりだった・・
後ろの座席に座っている若い男がやたらと話しかけてくるので、最初は旅は道連れと思ったし無下に無視する理由もないし、あたりさわりのない「モロッコは初めて?」や「どこに行くの?」とかだったので身振り手振りで話をしていた。しかもアラビア語もフランス語もわからないと言っているのに果敢にフランス語で話しかけてくる。共通のコミュニケーション手段を持たないと疲れてくるので徐々に眠ったり読書したりでやり過ごそうとした。
相手は全くその空気を読めないのか読もうとしないのか、どちらかわからなかったけど、意に介さず、とんとん、とか肩を叩いて「結婚してるの?」 面倒くさいので「はい。」
一瞬残念そうな顔をしたので、「よっしゃ!これにて一件落着」と思った瞬間に、「友達になれないかな?」=両人差し指をこすり合わせる仕草。がっくし。友達にもいろいろあるので、とりあえず「Non!」 ま、どうやら友達も一緒だし軽くからかわれてるのかな、くらいに考えていた。
その後もあの手この手で話しかけてくるわ、彼の友達は普通に話してくるのでそれに対しては普通にこちらも答えると怒った顔するわ、かなりウザい。あんた誰?って感じ。
そしてこの民営バスは席が決まっていなくて、途中での乗降客がかなりあるので私の隣の席が空くこともあるわけで、「隣に座ってもいい?」うわっ絶対にやだ、と思って「ごめんなさい、普通は女性の隣は女性でしょ?」とお断りしても、「2名掛けだよ」と無理に座ってしまったり。これには思わず乗務員のおじさんに言って、元の席に戻ってもらったけど。
いい加減にしろ!!しかも目的地が一緒だったためにこういった攻防戦が断続的にほぼ9時間。失礼かもしれないけど、あたりさわりのない話以外は徹底的に無視。しばらく安心してるとゾンビのように蘇ってくるのには辟易。
やっと終点フェズの街灯りが見えてきたと思ったら、ダメ押し。通路を隔てた隣の席に移ってきて、じっとこちらを見ている、無視されてるのを承知でまだ肩をとんとん叩いて注意を引こうとする。耐え難い空気が・・・しかもまだ「僕を傷つけた」とか「1つのキスもしてくれないの?」とか身振り手振りでの訴えが、終点まで続く。
『バカヤローーー!!!知らないよ、そんなもん』と心の中はまたしても沸点に達した。
終点でバスを降りて心から開放感を安堵感を噛み締めた。

第3話 フェズのメディナでは「No Guide」と言う男にご用心
フェズのメディナは本当に大きいし迷宮と言われるのもよくわかる。本当に道が入り組んでいて複雑。それでも主要な門や広場は道標でわかるようにはなっているのだが。
メディナで迷ってみたいくらいの私はもちろんガイド雇わず。
地図と睨めっこする必要も度々出てくる。ここで登場するのがハスラーと呼ばれる人々。「どこに行きたいの?」と本当に親切で道を教えてくれる人の方が多数なので見極めが難しいが、数人のサンプルで答えで区別はできるようにはなった。目的地への道だけを指し示して教えてくれる人は間違いなく好意の人だ。頼んでもいないのに「No guide, No commission=ガイドじゃないから手数料はいらないよって意味と思います」と言いながら先導する人は眉唾。ただ最初からその人の答えがわかっていれば苦労はないけど、こればかりはわからない。突然囁くように「Berber Massage?=直訳はベルベル人式のマッサージ」最初に聞かれたときは『はあ?』と思ったが、そこでたたみ掛ける様に誘う様に「Would you like Banana?=バナナはどう?、I have a good Banana」 さすがにそこで『!!』 一瞬固まったが無視して相手にせず踵を返すと、追いかけてきて「You really don’t like Banana?」ときた。 『バカヤローーー!!!』 ちなみに果物のバナナは大好きですけどね!そうそう、同じイスラム教の国とは言ってもトルコでは本当の親切心だけで一緒に歩いて連れてってくれる人ばかりで、これに平和ボケしてたのかもしれません。
この他にも道も聞いてないし普通に歩いてるだけでも、突然背後から全く同じように言われたときには、『バカヤローーー!!!』 いったいどうなってるんだ?ここは?
その後も何度か同じような事を言って先導されそうになる度に、きっぱり「いいから、いいから一人で行けるから、私、バ~イ♪」とお断りすると、なんでわかっちゃったんだろう?みたいな顔して、「もしかして旦那か恋人がモロッコ人なの?」ときたもんだ。『バカヤローーー!!!甘く見るなよ、日本人女性を』 最後には、あんたにゃかなわないよって顔して笑ってたけど。
ちなみにマラケシュのメディナでは一切この手のことを言う輩に会いませんでした。
マラケシュはまだよかったなぁ・・ 
しかし、Berber Massageってものが本当にあるのだろうか?知ってる方いましたら教えて下さい。Berber Whisky=ミント・ティと同じでメタファーですか?

イスラム美術は大好きですが、イスラムの男性には時に辟易させられることもあります、とほほ。大抵仕掛けてくるのは10代後半から20代の未婚と思しき男性なので、この年代の性策をどうにかすべきではないのか?無論、フェズのハスラー達はビジネスで別だが。
by kara_melek | 2007-05-10 09:12 | 海外旅行
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